交通事故の損害賠償金｜自分で交渉するメリット・デメリット

交通事故が起こった時に、被害者の不安軽減に一役買ってくれるのが司法書士です。

交通事故に遭った際に、自分で損害賠償金の交渉をしたいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では自分で損害賠償金について交渉する場合のメリットとデメリットについて解説します。

交通事故の損害賠償金の交渉は自分で可能

交通事故に遭い、損害賠償金を請求する際に事故の被害者は加入している保険会社の示談交渉サービスを利用せずに、相手方の保険会社と直接交渉することは可能です。

また、過失割合が10対0のもらい事故の場合、任意保険による交渉代行が利用できないため、弁護士に依頼しない場合は自分で交渉することになります。

交通事故の損害賠償金を自分で交渉するメリット

交通事故の損害賠償金を自分で交渉する場合に、考えられる主なメリットは以下の2つが挙げられます。

費用を節約できる

自動車の任意保険に弁護士費用特約をつけていない、または費用特約の上限(300万円)を超えるような場合には弁護士費用の自己負担が発生します。

自分で全ての交渉や手続きを進めるため、司法書士や弁護士費用が一切かからず交渉時にかかる費用を大幅に節約できることが大きなメリットです。

自分のペースで交渉を進めやすい

司法書士や弁護士を挟まないため、個人のペースで相手方と直接交渉が進められるため、早く交渉が完了する可能性があります。

しかし、損害賠償金は請求期限があるため、請求権が消滅しないように注意が必要です。

交通事故の損害賠償金を自分で交渉するデメリット

交通事故の損害賠償金の交渉を個人で行うデメリットは以下の3つが挙げられます。

損害賠償金額が減少する可能性がある

損害賠償金の計算には自賠責保険基準、任意保険基準、裁判所基準の3つの基準が存在し、最も高額になるのが裁判所基準です。

しかし、個人で交渉する場合、裁判所基準での交渉に応じてもらえない場合が多いため、本来受け取れる賠償金額より低くなる可能性があります。

不利な条件で交渉を進められる可能性がある

保険会社は支払う損害賠償金をできる限り抑えるために、提示額を低くしてくる場合があります。

相手方から提示された金額が妥当かどうかを判断するには、賠償金額の相場や計算方法についての理解が求められるため、理解が曖昧では妥当な賠償金を受け取れない恐れがあります。

交渉完了までに時間がかかる

損害賠償金の交渉には多くの手続きや必要書類を要すため、高度な専門知識が必要となります。

個人で同じ作業を進めようとすると、司法書士を利用する場合と比較し、必要書類の準備や作成に多くの時間がかかる可能性が高くなります。

まとめ

交通事故の損害賠償金の交渉は個人で可能です。

しかし、不利な条件で交渉を進められないためには、多くの専門知識と手続きが必要となるため、損害賠償金での悩みに強い司法書士への相談をおすすめしています。